まんてんぼしの かがやき  ~ from Osaka

日々のささやかなひとりごと

彼岸花の想い出

一生懸命やってはいるのですが、いっこうに懇談のための作業の目処が立たず、ちょっと小休止です。

今日園芸コーナーでふと目に留まったもの、娘にこれ何?と聞かれながら、遠い昔のことを思い出しました。

それは真っ赤な彼岸花が描かれた袋入りの球根でした。園芸用にこんなものが売られているのだとちょっと不思議な気がしました。

その花を私に教えてくれたのは学生当時のクラブの顧問でした。ずっと街中で生まれ育った私は、恥ずかしながら曼珠沙華という言葉を聞いたことはあってもどのようなものなのか知らなかったのです。

合宿帰りの里山をみなで歩きながら、一面真っ赤に染めつつ咲き誇るその花を尋ねると、花を1本手折って差し出されました。本当に綺麗・・・と喜ぶのもつかの間、「毒があるよ。」と笑いながら。

いろいろな出来事や誤解が積み重なって、その後お会いすることももうなくなってしまったのですが、紛れもなくそれは憧れではない初恋でした。決して格好よくはないけれど長身でメガネと白衣の似合う方で、「結婚するなら絶対こんな人と。」などと当時は思っていた筈ですが、そうはならないのが世の常で。その後、曼珠沙華の想い出は悲しい記憶とともに長年私のなかで封印されていました。

 

今日そばで娘が「毒があるけど綺麗ね。」と言うのを聞いて、何故だか少しほっとさせられました。

初めてその花姿を見て落ち着いた気持ちにさせられたような気がします。

その花言葉には、『悲しい思い出』というものもあるそうです。

 

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